Rose Royce - In Full Bloom (1977)
Rose Royce『In Full Bloom』
Rose Royce(ローズ・ロイス)の『In Full Bloom』は、1977年7月に発表された2ndスタジオ・アルバム。映画『Car Wash(カー・ウォッシュ)』のサントラでグラミー賞を獲得し世界的ブレイクを果たした直後に、恩師である元モータウンの名匠ノーマン・ホイットフィールド(Norman Whitfield)が立ち上げた自主レーベル「Whitfield Records」から放たれた本格的スタジオ作である。リード・シンガーであるグウェン・ディッキー(Gwen Dickey)の透明感あふれる歌声と、ホイットフィールドの手腕による重厚かつ華麗なアレンジが結実した傑作として名高い。
制作背景・エピソード
本作の中心に位置するのは、元アンディスピューテッド・トゥルースのビリー・レイ・カルヴィンが書き下ろした不朽の名バラード「Wishing On A Star」。アルバム冒頭を飾るこの曲は、全英チャート3位を記録したのをはじめ、のちにビヨンセ、ジェイ・Z、ポール・ウェラーらにカバーやサンプリングされるなど、ポピュラー音楽史に残る永遠のクラシックとなった。
ノーマン・ホイットフィールドのプロデュースのもと、テンプテーションズ直系のサイケデリック・ソウル/ヘヴィ・ファンクの骨太なビートに、ストリングスやホーンによる映画音楽のように甘美なオーケストレーションが重ねられた。なお、初期プレスでは高級車ロールス・ロイス(Rolls-Royce)のマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」を模したフロントカバーが使われていたが、商標権をめぐる訴訟の懸念から即座に差し止め・回収され、バラの花をあしらったデザインへと変更されたという有名な逸話を持つ。
時代の文脈
1977年はディスコ・ブームが世界中を席巻し、フィラデルフィア・ソウルや西海岸ファンクが百花繚乱の時代を迎えていた。Rose Royceはその渦中で、ディスコの快楽性とディープ・ソウルの歌心を完璧に共存させた。本作はBillboard R&Bアルバム・チャートで1位を獲得し、総合チャート(Billboard 200)でも9位まで上昇してプラチナ・ディスクに輝いた。「Do Your Dance」(全米R&B 4位)や「Ooh Boy」(全米R&B 3位)などシングルも軒並み大ヒットを記録し、グループの黄金期を決定づけた。
サウンドと後世への影響
本作が後世に与えた影響は計り知れない。「Wishing On A Star」はR&Bの枠を越え、The Cover Girlsのダンス・カバーやヒップホップ/アシッド・ジャズなど90年代以降のアーバン・ミュージックの遺伝子として受け継がれている。一方、9分超に及ぶ重量級ファンク「Do Your Dance」や「It Makes You Feel Like Dancin'」は、現在も世界中のファンク/ヒップホップDJたちからフロア・クラシックとして愛され続けている。
トラックリスト
- A1 Wishing On A Star 4:50
- A2 You Can't Please Everybody 3:47
- A3 Ooh Boy 4:15
- A4 Do Your Dance 9:15
- B1 You're My World Girl 4:08
- B2 Love, More Love 3:15
- B3 Funk Factory 3:05
- B4 It Makes You Feel Like Dancin' 8:43
動画プレイリスト
このアーティストについて
Rose Royce(ローズ・ロイス)は、1970年代初頭にロサンゼルスのサウスセントラルで結成されたアメリカのファンク/ソウル/ディスコ・グループ。エモ...
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