Kleeer - I Love To Dance (1979)
Kleeer 1979

Kleeer - I Love To Dance (1979)

Funk / Soul Funk Disco

Kleeer『I Love To Dance』

1979年にAtlanticからリリースされたKleeerの記念すべきデビュー・アルバム『I Love To Dance』。ニューヨークを拠点に活動していた実力派ファンク・グループが、改名を経てAtlantic Recordsと契約し、セルフコンテインド(自作自演)バンドとしての真価を遺憾なく発揮した名盤である。

制作背景・エピソード

Kleeerの母体は1970年代初頭に結成されたThe Jam Bandであり、ディスコ黎明期には名プロデューサーのパトリック・アダムスらと組んで「The Universal Robot Band」名義で「Dance and Shake Your Tambourine」(1976年)などのアンダーグラウンド・ヒットを放っていた。その後、英パンク・バンドThe Jamとの重複を避けるためにグループ名を「Kleeer」へと改名。Atlanticとの契約を経て本作の制作に至った。

録音はニューヨークの名門Power StationおよびAtlantic Studiosで行われ、ドラム/ヴォーカルのウディ・カニンガム(Woody Cunningham)、ベース/シンセサイザーのノーマン・ダーラム(Norman Durham)、ギターのリチャード・リー(Richard Lee)、パーカッションのポール・クラッチフィールド(Paul Crutchfield)の4人が全曲の作詞・作曲・アレンジを担当。外部のスタジオ・ミュージシャンに頼りがちだった当時のディスコ作品とは一線を画し、バンド自身の強靭な生演奏と洗練されたアンサンブルを徹底して追求した。ホーン・セクションにはランディ・ブレッカー(Randy Brecker)をはじめとする腕利きジャズ・プレイヤーが客演している。

時代の文脈とサウンド

1979年は全米でディスコ・ブームが沸点に達し、やがてポスト・ディスコや80年代エレクトロ・ファンクへと移行していく過渡期だった。その中で本作は、フロア直撃のダンサブルなビートと、太くうねるスラップ・ベース、シャープなカッティング・ギター、そして甘美なコーラス・ハーモニーを高度に同居させた。

オープニングの「Tonight's The Night (Good Time)」が放つ突き抜けるような高揚感、重量級のファンク・グルーヴが唸る「Keeep Your Body Workin'」、夢見心地なモダン・ソウル/メロウ・ダンサー「Happy Me」、大人の哀愁を醸し出すスロウ・ジャム「Amour」、そしてフュージョン・タッチのインストゥルメンタル「Kleeer Sailin'」まで、バンドの多彩な音楽的引き出しが鮮やかに提示されている。

後世への影響

本作の収録曲は、後年のクラブ・カルチャーおよびヒップホップ・シーンにおいて絶大なプロップスを獲得している。とりわけ「Tonight's The Night (Good Time)」は、西海岸Gファンクの立役者DJクイック(DJ Quik)がデビュー・シングル「Tonite」(1991年)でメイン・ループとしてサンプリングしたことで、ヒップホップ・クラシックの源流として広く知られることとなった。

また「Keeep Your Body Workin'」は、ラリー・レヴァン(Paradise Garage)やデヴィッド・マンキューソ(The Loft)といった伝説的DJたちによってヘヴィ・プレイされ、ニューヨーク・ガラージ/ハウス・シーンの聖典的アンセムとして今なお世界中のダンスフロアを熱狂させ続けている。

トラックリスト

  1. A1 Tonight's The Night (Good Time) 6:20
  2. A2 Keeep Your Body Workin' 5:19
  3. A3 Happy Me 4:30
  4. A4 I Love To Dance 4:28
  5. B1 It's Magic 7:19
  6. B2 To Groove You 3:14
  7. B3 Amour 5:08
  8. B4 Kleeer Sailin' 5:47

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Kleeer

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Kleeerは、ニューヨークを拠点に活動したアメリカのファンク/ディスコ・バンドだ。結成は1972年で、もともとはボルティモアからニューヨークへ移る流...

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