Starvue - Upward Bound (1980)
Starvue『Upward Bound』
米イリノイ州シカゴを拠点に活動した8人編成のファンク/ソウル・グループ、スターヴュー(Starvue)が1980年に地元のインディー・レーベル「Midwest International Records」から発表した唯一のフルアルバム。プロデュースはシカゴのソウル・シーンで重鎮として知られるクラレンス・ジョンソン(Clarence Johnson)が手掛けた。神秘的なアートワークに包まれた本作は、80年代初頭のモダン・ソウル/ブギーの至宝として語り継がれている。
制作背景・エピソード
スターヴューは、キース・ブレイク(Keith Blake)、ジュディ・デイヴィス(Judy Davis)、アンドレ・モーガン(Andre Morgan)、アンソニー・ヒックス(Anthony Hicks)、バートン・ファウラー(Burton Fowler)、レスター・ファルコナー3世(Lester Falconer III)、ヴィクター・ヒューズ(Victor Hughes)、ラリー・ホーン(Larry Horne)の8名からなる大所帯グループ。アース・ウインド&ファイアー(Earth, Wind & Fire)直系の洗練されたホーン&ストリングス・アレンジと、甘美な男女混声ボーカル・ハーモニーを武器に、シカゴならではの都会的でメロウなサウンドを構築した。
アルバムには、躍動感あるホーンが炸裂するダンサブルな表題曲「Upward Bound」、ディスコ・ブギー・チューン「Put The BS Aside」、甘茶ソウル・バラード「Love Affair」などが収録され、アンサンブルの完成度の高さを示している。
時代の文脈
1980年というリリース時期は、ディスコ・ブームの熱狂が一段落し、より洗練されたモダン・ソウルやアーバン・ブギーへとシーンの関心が移行していく過渡期にあたる。メジャー流通に乗らなかったローカル・マイナー盤であったため、発売当時の流通はシカゴ周辺にとどまり、全米チャートとは無縁の超マイナー盤として埋もれていた。
後世への影響・評価
本作の評価を決定づけたのが、A面3曲目に収録された極上のミディアム・メロウ・ダンサー「Body Fusion」である。80年代後半に英ロンドンのソウル・コレクター/DJ(スタンリー・Tら)によって発掘され、アンダーグラウンドのウェアハウス・パーティーやレアグルーヴ・シーンでキラー・チューンとして爆発的な支持を獲得した。
エレガントなストリングスと心地よいフィンガースナップ、甘美なファルセット・ボーカルが溶け合う「Body Fusion」の至福のグルーヴは、多くのDJやコンピレーションに取り上げられ、オリジナルLPは長年にわたり高額で取引される「幻のコレクターズ・アイテム」となった。日本ではP-VINE(Pヴァイン)がCD化やアナログ再発を手掛けたことで、モダン・ソウル/2ステップ/AORファンの間でもマスターピースとして広く愛聴されている。
トラックリスト
- A1 Upward Bound 4:27
- A2 Love Affair 7:08
- A3 Body Fusion 5:47
- B1 Starvue 2:34
- B2 Put The BS Aside 4:49
- B3 Love Struck 4:45
- B4 You And Me 5:43
動画プレイリスト
このアーティストについて
スターヴュー(Starvue)は、アメリカ・イリノイ州シカゴを拠点に1970年代末から1980年代初頭にかけて活動したソウル/ファンク/ディスコ・グループ...
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