Foghat - Fool For The City (1975)
Foghat『Fool For The City』(1975)
元サヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)のロンサム・デイヴ・ペヴァレット(Lonesome Dave Peverett:ボーカル、ギター)とロジャー・アール(Roger Earl:ドラムス)らを中心にイギリスで結成されたブルース・ロック/ハード・ロック・バンド、フォガット(Foghat)が1975年9月にベアズヴィル・レコード(Bearsville Records)から発表した通算5作目のスタジオ・アルバム。バンド史上初となる全米プラチナ・ディスク(100万枚以上のセールス)を獲得し、全米チャート23位を記録したキャリア最大の代表作である。
制作背景とニック・ジェイムソンのマルチな手腕
前作までのオリジナル・ベーシストであったトニー・スティーヴンスの脱退という危機に直面したバンドだったが、プロデューサーを務めたニック・ジェイムソン(Nick Jameson)が自らベースおよびキーボードを兼任してレコーディングに参加。ジェイムソンによるタイトで分離の良い音響構築と分厚いベース・ラインが、ロッド・プライス(Rod Price)の鋭利なスライド・ギターとロンサム・デイヴのパワフルなボーカルを極限まで引き立て、バンドの推進力を格段に高めた。
名曲「Slow Ride」と骨太なブギ・サウンド
何よりも本作を決定づけているのが、オープニングを飾るハード・ロックの永遠のアンセム「Slow Ride」である。重厚なベース・リフと粘りつくグルーヴ、ツイン・ギターの掛け合いが炸裂する圧巻の8分超のフルレングス・バージョンで収録され、シングル・カットされて全米20位のスマッシュ・ヒットを記録した。
さらに、疾走感に満ちたストレートなタイトル曲「Fool For The City」(全米45位)や、ライトニン・スリム/リトル・ウォルターで知られるブルース・ナンバーを豪快にドライヴさせた「My Babe」、ロバート・ジョンソンの戦前デルタ・ブルースを猛烈なスライド・ギター炸裂のハード・ブギへと脱構築した「Terraplane Blues」など、全編にわたって英国仕込みのブルース魂と米国産アリーナ・ロックのダイナミズムが幸福な融合を果たしている。
マンホール釣りの象徴的アートワーク
ニューヨーク市マンハッタンの東11丁目の路上で、ドラマーのロジャー・アールが開け放たれたマンホールに腰掛け、釣り竿を垂らして「釣り」をするユーモラスなジャケット写真も大きな話題を呼んだ。日曜の早朝に敢行されたこのゲリラ撮影中、通りかかったニューヨーク市警(NYPD)のパトカーが「釣りライセンスは持っているのか?」と冗談を飛ばしつつ、撮影が無事に終わるよう通りを一時封鎖して協力したという有名な逸話が残されている。
本盤の仕様
本盤(Bearsville - BR 6959)は1975年にリリースされたUS最初期オリジナル盤。キャピトル・レコードのロサンゼルス工場プレス(ランアウトに六芒星「✲」刻印)で、レーベル面にニック・ジェイムソンのエンジニア表記が入らない最初期ラベル・バリエーションである。
トラックリスト
- A1 Fool For The City 4:32
- A2 My Babe 4:36
- A3 Slow Ride 8:13
- B1 Terraplane Blues 5:44
- B2 Save Your Loving (For Me) 3:31
- B3 Drive Me Home 3:54
- B4 Take It Or Leave It 4:59
動画プレイリスト
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Fool for the City (2016 Remaster)
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My Babe (2016 Remaster)
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Slow Ride (2016 Remaster)
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Terraplane Blues (2016 Remaster)
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Save Your Loving (For Me) (2016 Remaster)
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Drive Me Home (2016 Remaster)
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Take It or Leave It (2016 Remaster)
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Vinyl Unboxing: FOGHAT - Fool For The City [50th Anniversary] (Rhino Records, 2025)