Birth Control - Titanic (1978)
Birth Control『Titanic』
Birth Controlの『Titanic』は、1978年にドイツで発表されたスタジオ盤で、8作目にあたる作品だ。録音とミックスは1978年5月から7月にかけて、ケルンのStudio am Domで行われた。クレジットでは、バンドとスタジオ責任者のMartin Hombergが共同プロデュースを担っている。参加メンバーは、Bernd Noske、Bruno Frenzel、Zeus B. Held、Horst Stachelhaus、Manfred von Bohrの5人編成。Zeus B. Heldはこの時期、Birth Controlと並行して自身のソロ作『Amusement』やGina X Performanceの『Nice Mover』にも関わっており、その動きが『Titanic』後の脱退につながったとされている。
制作背景と録音時のクレジット
この作品は、1978年5月・6月・7月にかけて録音とミックスが進められた。クレジット上では、制作の中心にバンド自身とMartin Hombergの名前が置かれている。レーベル表記はBrainで、盤面には1978年のMetronome GmbH、Metronome Musik GmbHによる制作・流通クレジットが入っている。歌詞は裏ジャケットに印刷され、ランアウトはスタンプ刻印。こうした仕様も、当時のドイツ盤らしいまとまりを持つ。
編成面では、前作『Increase』期の流れを引き継いだクインテットがそのまま参加している。Born Controlの中でも、NoskeとFrenzelが創作の中心にいたことが公式回顧で触れられており、『Titanic』もその延長線上に置かれる作品だ。なお、タイトル曲は一部の配信や紹介ページで『Titanic (1975)』と表記されることがあるが、実際の発表年は1978年である。
時代の文脈
Birth Controlは1966年にベルリンで結成されたドイツのロック・バンドで、長く活動を続けたグループのひとつだ。『Titanic』の時期には、初期のハードなプログレ路線から、よりファンクやフュージョン寄りの方向へ重心を移していたとされる。ジャズロックスールの解説では、『Increase』の流れを受け継ぎながら、グルーヴの感触を整理した作品として扱われている。
同じ解説では、Zeus B. Heldがこの頃、電子音楽へ進む意識を持っていたことにも触れられている。英語詞のプログレをドイツで続けることへの違和感があったともされ、そうした事情がこの時期のバンドの動きに重なっている。『Titanic』は、70年代末のBirth Controlの変化と、Heldの離脱前夜という二つの時間が交差する位置にある。
聴きどころとして語られている点
AllMusicのユーザーレビューでは、同作はクラシック期の中では弱い部類としながらも、タイトル曲には波のうねりのように進む重さがあると評されている。別のリスナーは、シンセやファンク的な要素を強めつつ、ギターやハモンドの推進力も残していると受け止めている。こうした見方は、当時の編成と制作の流れをそのまま反映した受け止め方として読める。
なお、今回確認できた範囲では、カバー、サンプリング、後続アーティストへの直接的な影響を裏づける情報は見当たらない。チャート順位や売上の具体的な数字も、主要資料では確認できなかった。
トラックリスト
- A1 The Last Survivor 4:30
- A2 Miss Davina 4:33
- A3 Seems Like It's Confusion 5:13
- A4 How Can I Live? 6:52
- B1 Titanic 5:16
- B2 Love Light 4:41
- B3 Don't Turn Back 5:21
- B4 Saturday Special 5:28
動画プレイリスト
このアーティストについて
Birth Controlは、ドイツ出身のロック・バンドだ。1966年8月にベルリンで結成され、German Psychedelic Rockの流れを持つグループとして知られている...
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