The Delfonics - La La Means I Love You (1968)
The Delfonics『La La Means I Love You』
The Delfonicsのデビュー・アルバム『La La Means I Love You』は、1968年5月14日にPhilly Groove Recordsから出た作品。タイトル曲「La-La (Means I Love You)」は、アルバムに先立ってシングルとして大ヒットしていた。
制作背景と録音の流れ
グループは1964年頃、William “Poogie” Hart、弟のWilbert Hart、Randy Cainらがオーヴァーブルック高校で出会った仲間とThe Orphonicsとして始まり、すぐにThe Delfonicsへ改名した。1965年にはマネージャーのStan WatsonがHartを、当時Cameo-Parkwayで働いていたアレンジャー/プロデューサーのThom Bellに引き合わせる。Bellは最初のシングル「He Don't Really Love You」(1966)と「You've Been Untrue」(1967)を手がけ、初期セッションでは予算の都合から「楽器のほとんどを自分で弾いた」と語っている。
その後、WatsonがPhilly Grooveを立ち上げ、BellとWilliam Hartの共作「La-La (Means I Love You)」を1967年末に発表。本作はBellにとって初めてプロデュースしたアルバムでもあり、BellとHartの共作6曲に、「The Shadow of Your Smile」「Alfie」「The Look of Love」「Hurt So Bad」「A Lover's Concerto」といったカバーを加えた構成になっている。Derek's Music Blogによれば、演奏にはのちのMFSBやBaker-Harris-YoungにつながるNorman Harris(ギター)、Ronnie Baker(ベース)、Vince Montana(パーカッション)らが参加し、Don Renaldoがストリングスとホーンを担当した。
時代の文脈
タイトル曲「La-La (Means I Love You)」はBillboard Hot 100で4位、R&Bチャートで2位となり、100万枚以上を売り上げた。続くシングル「I'm Sorry」はHot 100で42位、「Break Your Promise」は35位を記録している。アルバム自体もBillboard 200で100位、R&Bアルバム・チャートで15位に入った。
Derek's Music Blogは、豊かなストリングス、ぽつんと響くホルン、前に出たドラムといったBellのアレンジの特徴がすでに本作に表れていて、それがのちのフィリー・ソウルの中核になったと評している。Classic Song of the Dayは「La-La (Means I Love You)」を、モータウン風のポップとR&Bに豪華なオーケストレーションとドゥーワップ風コーラスを重ねたフィリー・ソウルの青写真と呼んだ。Bellはその後、The StylisticsやThe Spinnersも手がけ、ギャンブル&ハフと並んでフィリー・ソウルの広がりに関わっていく。The Delfonics自身も翌1969年に『Sound of Sexy Soul』を出し、さらに「Didn't I (Blow Your Mind This Time)」で第13回グラミー賞の最優秀R&Bパフォーマンスを受賞した。
後世への影響
「La-La (Means I Love You)」はその後も多くのアーティストに取り上げられた。Booker T & the MG's、Jackson 5の『ABC』(1970)、Todd Rundgrenの『A Wizard, a True Star』(1973)のメドレー、Princeの『Emancipation』(1996)、Swing Out Sister、Laura Nyroなどによるカバーがある。映画ではスパイク・リーの『クルックリン』(1994)やタランティーノの『ジャッキー・ブラウン』(1997)でも使われ、Ghostface Killahの「Holla」(2004)ではサンプリングも行われた。
The Delfonicsの楽曲全体も、Wu-Tang Clan、Notorious B.I.G.、Nas、Boyz II Men、Missy Elliott、DJ Jazzy Jeff & The Fresh Princeらに広くサンプリングされている。アルバム『La La Means I Love You』は、Philadelphia Weekly誌の「フィラデルフィアのアルバム・ベスト100」で17位、Pitchforkの「1960年代のベスト・アルバム200」で154位に選ばれている。
聴きどころとして挙げられている曲
AllMusicのLindsay Planerは、Thom Bellの「おなじみのゆったりと物憂いリズム」が60年代後半のソウルに新しい色合いを加えたと評している。Derek's Music Blogでは「I'm Sorry」「Break Your Promise」「Can You Remember」と表題曲が聴きどころに挙げられ、「The Look of Love」はDusty Springfield版より速く、厚い仕上がりだと書かれている。
ジャケット表記ではLP 1150、レーベル表記ではPG-1150(1150 SA/SB)となっている。
トラックリスト
- A1 I'm Sorry 2:41
- A2 Break Your Promise 2:58
- A3 The Shadow Of Your Smile 3:15
- A4 Hurt So Bad 1:59
- A5 Losing You 2:26
- A6 Alfie 2:42
- B1 La-La-Means I Love You 3:06
- B2 You're Gone 2:24
- B3 The Look Of Love 3:10
- B4 Can You Remember 2:53
- B5 A Lover's Concerto 2:09
動画プレイリスト
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The Delfonics - I'm Sorry - Vinyl 1968
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The Delfonics - Break Your Promise - Vinyl 1968
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The Delfonics - The Shadow Of Your Smile - Vinyl 1968
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The Delfonics - Hurt So Bad - Vinyl 1968
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The Delfonics - Alfie - Vinyl 1968
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The Delfonics - Losing You - Vinyl 1968
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The Delfonics - La-La - Means I Love You - Vinyl 1968
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The Delfonics - You're Gone - Vinyl 1968
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The Delfonics - The Look Of Love - Vinyl 1968
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The Delfonics - Can You Remember - Vinyl 1968
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The Delfonics - A Lover's Concerto - Vinyl 1968
このアーティストについて
The Delfonicsは、フィラデルフィア出身のソウル・ヴォーカル・グループだ。活動は1960年代後半から1970年代半ばにかけてで、Philly soulを代表する存...
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