Tommy Stewart - Tommy Stewart (1976)
Tommy Stewart『Tommy Stewart』
トランペット奏者、アレンジャー、作曲家、プロデューサーのTommy Stewartが、1976年にAbraxasから発表した自己名義の1作。アトランタとメンフィスで録音され、全8曲で構成されている。収録曲には「Fulton County Line」「Atlanta Get Down」など、アトランタにちなんだ題名も並ぶ。
制作背景・エピソード
Stewartは1939年11月19日生まれ。幼いころから、作曲家・ヴォーカリスト・合唱指揮者でもあった母親の影響で音楽に親しんだ。John T. “Fess” Whatleyのもとで学び、アラバマ州立大学ではBama State Collegiansで演奏しながら学費を稼ぎ、のちにイーストマン音楽学校でジャズ・アレンジを学んだとされる。1964年にはFred Wesleyや第55軍楽隊のメンバーと演奏し、Blue Note録音のDuke Pearsonとも共演している。
1969年にアトランタへ移ってからは、Gold LoungeでGladys Knight & the PipsやThe Tamsの伴奏を務め、1972年にはテレビ番組『Nightlife South』のチーフ・アレンジャーを担当。1973年にはBuddahの『The Burning of Atlanta』のスコアを手がけ、さらにJohnnie Taylorのツアーにも同行し、1976年の「Disco Lady」ツアーでは音楽監督を務めた。Clarence Carter、Candi Staton、Major Lance、Eddie Kendricks、Luther Ingram、Millie Jacksonらのアレンジやプロデュースにも関わっている。
1970年代後半には、デトロイトのプロデューサーMarlon McNicholsと組んで、Final Approach、Cream De CoCo、Tamiko Jones、Moses Davisらのディスコを録音しており、本作もその流れの中で作られた。
時代の文脈
Stewartにとってこのアルバムは、自身の名義で出した最初のLP。Discogsのプロフィールでは、「Bump And Hustle Music」などの曲によって、Stewartはしばしばディスコ・ファンクの革新者と呼ばれているとされる。
AllMusicのRick Andersonは、このアルバムについて「これを聴きながら真顔でいるのはほとんど不可能」と書いている。
後世への影響
なかでも「Bump And Hustle Music」は、のちにロンドンのレア・グルーヴのシーンで取り上げられ、レア・グルーヴやソウル・ファンクのパーティーの定番曲になったとされる。Jazzman Recordsはこの曲を、転がるようなグルーヴの上に、耳に残る女性ヴォーカル、さえずるようなフルート、そして何度もサンプリングされてきたホーンのリフが乗る曲として紹介している。
2021年にはイギリスのDynamite Cutsが、「Bump And Hustle Music」とストリングスの入ったディスコ曲「Fulton County Line」を組み合わせた7インチをリリースしている。さらにStewart本人は、1988年にアラバマ・ジャズの殿堂入りし、1990年にはAfrican American Philharmonic Orchestraを共同設立。1992年にはバーミングハムへ移り、高校で吹奏楽を教えた。2012年にはCultures of Soulから『Disco Love Affair』も出ている。
トラックリスト
- A1 Fulton County Line 4:50
- A2 Practice What You Preach 4:55
- A3 Bump And Hustle Music 5:02
- A4 Get Off Your Seats 4:30
- B1 Make Happy Music 3:49
- B2 Atlanta Get Down 5:00
- B3 Riding High 5:20
- B4 Disco Hop 3:52
動画プレイリスト
このアーティストについて
Thomas Stewartは、Tommy Stewart(トミー・スチュワート、本名:Thomas Wesley Stewart Jr.、1939年11月19日生まれ)の名で知られるアメリカのトラン...
Thomas Stewart のプロフィール・作品一覧