Breakwater - Breakwater (1978)
Breakwater 1978

Breakwater - Breakwater (1978)

Funk / Soul Funk

Breakwater『Breakwater』(1978)

フィラデルフィアで1971年に結成された8人組ソウル/ファンク・バンド、Breakwaterが、Aristaから1978年に出したデビュー・アルバム。バンドはクライブ・デイヴィスに見出されて契約し、マネジメントは「Get a Job」で知られるケイ・ウィリアムズ・シニアが担当した。中核には、10代でバンド結成に関わったキーボード奏者Kae Williams Jr.と、リード・シンガー兼トランペッターのGene Robinsonがいる。

制作背景・エピソード

録音はニューヨークのSoundmixers Studiosと、フィリー・ソウルの拠点として知られるSigma Sound Studiosで実施された。クレジットには録音とミックスの両方が記されており、1978年当時のAristaのレーベル表記、6 West 57th Street, New York, NY 10016の住所も残されている。アルバムは同年のAristaのラインで出ており、ジャケットにはジェラード・ウエルタが手がけたタツノオトシゴのロゴが使われた。

バンドの音楽面では、生演奏のアンサンブルにシンセサイザーの響きを組み合わせた点が特徴として挙げられている。Breakwaterは後に1980年の『Splashdown』でも知られるが、この1978年作はグループの初作として位置づけられる。収録曲では「Work It Out」「No Limit」「Say You Love Me Girl」がハイライトとして挙げられている。

時代の文脈

1970年代末のフィラデルフィアでは、PIRに代表される洗練されたフィリー・ソウルの流れがあり、その一方で、よりタイトなエレクトリック・ファンクへ寄っていく動きも見られた。Breakwaterはそのあいだに置かれたグループとして紹介されていて、豊かな生演奏とモダンな電気音響の両方を前面に出している。フィリー・ソウルの録音拠点であるSigma Sound Studiosを使っている点も、この作品の背景として重要だ。

また、Aristaは1978年時点で、青から金色へグラデーションするレーベル・デザインを使っていた時期にあたる。Breakwaterのデビュー作は、その時代のAristaのカタログの中でも、ファンク寄りの作品として並ぶ一枚になっている。

後世への影響

後年、このアルバムはフリー・ソウルやレアグルーヴの文脈で再評価されていく。とくにオープニングの「Work It Out」は、都会的なメロウ・ソウルの曲として語られることが多く、DJやリスナーのあいだで長く支持を集めた。

さらにBreakwater全体の名前を広く知らしめたのは、次作『Splashdown』収録の「Release The Beast」が、Daft Punkの「Robot Rock」にサンプリングされた件でもある。ただし、この1978年のデビュー作自体も、バンドの出発点として、後年まで語られる基盤になっている。発売当時の全米R&Bチャートでは大きな数字は残していないものの、録音場所、制作陣、楽曲の並び、そして後年の再評価まで含めて、Breakwaterの最初の名刺代わりになったアルバムだ。

トラックリスト

  1. A1 Work It Out 5:46
  2. A2 You Know I Love You 4:41
  3. A3 Unnecessary Business 5:46
  4. A4 No Limit 4:17
  5. B1 That's Not What We Came Here For 3:41
  6. B2 Feel Your Way 4:32
  7. B3 Do It Till The Fluid Gets Hot 4:18
  8. B4 Free Yourself 3:56

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Breakwater

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Breakwaterは、1971年にフィラデルフィアで結成されたファンク/ソウル・バンドだ。中心にいたのはキーボードのKae Williams Jr.で、結成当時はまだ15...

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