Chaka Khan - Naughty (1980)
Chaka Khan『Naughty』
チャカ・カーンのソロ第2作『Naughty』は、1980年3月にワーナー・ブラザース・レコードから発表された作品。ルーファスで名を広めた彼女が、ソロ・アーティストとして前作『Chaka』に続き、さらに踏み込んだ制作体制で臨んだアルバムである。録音とミックスはニューヨークのAtlantic Studios、マスタリングはSterling Soundで行われた。
制作背景・エピソード
プロデュースとアレンジは、前作に続いてアリフ・マーディンが担当。ニューヨークのスタジオ・プレイヤーを集め、緻密なバンド・サウンドを組み上げている。参加ミュージシャンには、スティーヴ・フェローン、アンソニー・ジャクソン、ウィル・リー、ハイラム・ブロック、デヴィッド・スピノザ、リチャード・ティー、マイケル&ランディのブレッカー兄弟、フィル・ウッズらの名前が並ぶ。
楽曲面では、アシュフォード&シンプソンが書き下ろした「Clouds」がシングルとしてリリースされ、同曲と「Our Love's in Danger」では、シシー・ヒューストンと16歳のホイットニー・ヒューストンがバック・コーラスに参加した。ホイットニーにとっては、ソロ・デビュー以前の貴重な録音として扱われている。また、「Papillon (AKA Hot Butterfly)」では、原曲を歌っていたルーサー・ヴァンドロス自身がバック・ボーカルに加わっている。
時代の文脈
1980年は、ディスコの熱気が一段落し、アーバン・ソウルやポスト・ディスコ、フュージョン寄りのAOR/ブラック・コンテンポラリーへ耳が向きやすくなっていた時期。その中で『Naughty』は、チャカ・カーンがルーファスの看板シンガーという立場とは別に、ソロ作として都会的でジャジーな方向へ進んだ一枚として位置づけられている。前作で「I’m Every Woman」をヒットさせた流れの次に置かれた作品でもある。
収録曲では、「Clouds」のようなアップテンポの曲と、「Papillon (AKA Hot Butterfly)」のようなメロウな曲が並び、シングル「Get Ready, Get Set」もR&Bラジオで支持を集めた。ビルボードではR&Bアルバム・チャート4位、Billboard 200で43位を記録し、ゴールド・ディスクを獲得している。
後世への影響
「Clouds」や「Papillon (AKA Hot Butterfly)」は、ディスコ/ハウスDJやレア・グルーヴ、ガラージの文脈で語られる曲として扱われている。後年にはアルマンド・ヴァン・ヘルデンらのハウス・プロデューサーやヒップホップ世代にサンプリングされ、ネオ・ソウルや現代R&Bのボーカル/アレンジの参照点としても挙げられている。とくに『Naughty』は、ホイットニー・ヒューストンの初期録音が含まれる点でも記録価値の高いアルバムになっている。
なお、このUS盤はワーナー・ブラザース・レコードのBSK 3385で、同レーベルの1978年以降のタン地に横線が入ったラベル期にあたる。初出年と同じ1980年の盤として流通した一枚。
トラックリスト
- A1 Clouds 4:26
- A2 Get Ready, Get Set 3:41
- A3 Move Me No Mountain 4:14
- A4 Nothing's Gonna Take You Away 3:42
- A5 So Naughty 3:57
- B1 Too Much Love 3:53
- B2 All Night's All Right 4:24
- B3 What You Did 3:57
- B4 Papillon (AKA Hot Butterfly) 4:08
- B5 Our Love's In Danger 3:35
動画プレイリスト
このアーティストについて
Chaka Khanは、アメリカ出身のファンク/ソウル・シンガーだ。1953年3月23日、イリノイ州のGreat Lakes Naval Training Stationで生まれ、シカゴのサ...
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