Roy Porter Sound Machine - Inner Feelings (1975)
Roy Porter Sound Machine『Inner Feelings』
Roy Porter Sound Machine名義の2作目にして、1975年発表の『Inner Feelings』。ロサンゼルスのBel-Ad Recordsから出た一枚で、1975年3月にカリフォルニア州ヴェニスのSpectrum Studiosで録音された。ジャケットには「曲ごとに異なるミュージシャンが起用された」と記されている。
制作背景・エピソード
Roy Porterは1923年生まれのドラマーで、1940年代から活動歴を重ねた人物。1943年にMilt Larkinの楽団へ参加し、戦後はロサンゼルスに拠点を置いてHoward McGheeとの録音でレコード・デビューした。1946年にはCharlie ParkerのDialセッションで演奏し、「A Night in Tunisia」「Ornithology」などの録音にも関わっている。セントラル・アヴェニューのビバップ・シーンではDexter Gordon、Wardell Gray、Teddy Edwardsらと共演し、1949年にはArt Farmer、Jimmy Knepper、Eric Dolphyを擁するビッグ・バンドを率いた。Eric Dolphyの最初期の録音は、このバンドでのものだった。
1950年代は薬物問題で表舞台から離れ、服役も経験したのち、1960年代後半にトリオ「Roy Porter Sounds」で活動を再開。やがてホーンなどを加えて「Roy Porter Sound Machine」と改名した。バンドはディナー・ハウスやナイトクラブ、ダンス向けのプライベート・パーティーで演奏していたという。Sound Machine名義のアルバムは、1971年の『Jessica』と本作の2枚だけ。
聴きどころの評され方
2012年にドイツのTramp Recordsが出した編集盤『The Story of Roy Porter Sound Machine』は、1971年から1975年までの録音をまとめたもの。この編集盤を取り上げた評では、「Ohh-La-La」「Party Time」「Panama」の出だしが特に強烈だと書かれ、サンプルの素材として豊かな曲が多いとされた。
後世への影響
1990年代になると、Roy Porter Sound Machineの楽曲はヒップホップのプロデューサーにサンプリングされるようになり、再発と合わせて、Porterの晩年に収入をもたらしたという。本作では、冒頭の機械的なドラム・ブレイクで始まる「Party Time」と「Panama」が、特によくサンプリングされた曲として知られる。Porterは1994年に新しいSound Machineを組み、この2曲を録り直して『Generation』に収録している。
Porterは1978年に健康上の理由で演奏活動から退き、1998年に死去した。David Kellerとの共著の自伝『There and Back』も残している。
トラックリスト
- A1 Party Time 3:45
- A2 Love You 3:12
- A3 Panama 3:10
- A4 Jessica 4:08
- B1 Waver-ing 6:03
- B2 Funny Feelin' 2:33
- B3 Out On The Town Tonight 3:22
- B4 Givin' Me The Blues 3:30