Rhyze - Rhyze To The Top (1981)
Rhyze 1981

Rhyze - Rhyze To The Top (1981)

Funk / Soul Funk Soul Disco

Rhyze『Rhyze To The Top』

ニュージャージー州ジャージーシティ出身のファンク/ソウル・グループ、Rhyzeが1981年に20th Century Fox Recordsから発表したセカンド・アルバム。前身はカレッジ時代の「Soul Unlimited」で、地元ニュージャージーのプロデューサー兼ソングライター、ポール・L・カイザーに見出されたことをきっかけに、Silver DollarからThe Nu-Sound Express Ltd.名義で初期ファンク・シングルを出し、その後8人編成のブラス・バンドとしてRhyzeへ発展した。

制作背景と録音

本作は、1980年のデビュー作『Just How Sweet Is Your Love』でクラブヒットを記録したのち、20th Century Fox Recordsへ移って制作された。プロデュースは前作に続いてポール・L・カイザーが担当し、ストリングスとホーンのアレンジ/指揮も受け持っている。楽曲制作では、カイザーとレオン・スタッキーのコンビが中心になり、ベーシストのエルズワース・アンダーソン、リード・ヴォーカル兼トランペットのロスコー・テイラー、ギタリストのヴィンス・ジャクソンらも深く関わった。

録音はニューヨークの名門スタジオ、ブランク・テープ・スタジオ(ボブ・ブランク設立、エンジニアはロジャー・ケイ)とソーホーのグリーン・ストリート・レコーディング(エンジニアはロッディ・フイ)で行われ、マスタリングはスターリング・サウンドのホセ・ロドリゲスが担当した。レーベル面には「Produced for Outlook Productions」、出版元として「Wanderick Sil-Es Music」のクレジットが記されている。

時代の文脈

1981年は、ディスコの勢いが弱まり、シンセサイザーやリズム・マシーンを軸にしたブギー/モダンソウルへ関心が移っていった時期。Rhyzeは生演奏主体のファンク・バンドとして、そうした流れの中で本作を出している。重いブラスを備えた編成のまま、80年代初頭のアーバンなダンス・ミュージックに接続していく形だ。

一方で、所属した20th Century Fox Recordsはこの時期にRCA配給の末期にあたり、1981〜1982年には親会社の売却やレーベル閉鎖の動きも重なっていた。十分なプロモーションを受けられないまま、バンドは本作を最後に解散へと向かうこととなった。

曲と評価のポイント

表題曲「Rhyze To The Top」は、英『Record Mirror』誌のジェームズ・ハミルトンが、重いオフビート、スタッカートの効いたヴォーカル、華やかなブラスが前面に出るタイトなダンサーとして評している。「Bizzaar」は英国のソウル愛好家のあいだでよく聴かれた曲として挙げられ、「What Can I Do About This Feeling」はエルズワース・アンダーソン作の、スウィートでメロウなモダン・ソウル曲として知られている。

本国アメリカではHot 100入りは逃したものの、ディスコ/クラブDJ向けのプロモーションやラジオで支持を集め、1981年秋には輸入盤として渡ったイギリスのディスコおよびブラック・ミュージック・チャートにも入っている。

大ヒットには至らなかったものの、80年代初頭のアーバン・ファンク/ブギーの隠れた名盤として、後世のレア・グルーヴやディスコ/ブギー愛好家、DJ陣からカルト的な高評価を受け続けている。ロンドンのレア・グルーヴ・シーンやガラージ直系のダンスフロアで熱心にプレイされ、CD化やアナログ盤のリイシュー、エディットやリミックスを通じて再評価が定着した。

トラックリスト

  1. A1 Rhyze To The Top 6:15
  2. A2 Give It Up (Give Me Your Love) 5:50
  3. A3 What Can I Do About This Feeling 4:19
  4. A4 Bizzaar 4:30
  5. B1 Tonight's Gonna Be My Night 5:10
  6. B2 Having Fun 4:28
  7. B3 Overtime 4:47
  8. B4 Party Of Parties 4:34

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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