One Way - Love Is... One Way (1981)
One Way『Love Is... One Way』
デトロイト出身のソウル/ファンク・バンド、One Wayが1981年1月にMCA Recordsから発表したサード・アルバム。もともとはAl Hudson & The Soul Partnersとして活動し、1979年の「You Can Do It」の大ヒットを機にOne Wayへ改名した彼らにとって、グループ体制の過渡期に生まれた重要作である。看板女性シンガーであったAlicia Myersがソロ・デビュー作『Alicia』を準備する時期にあたり、女性ヴォーカル陣にCandyce Edwardsらが加わった新体制で制作された。
制作背景・エピソード
本作は、グループの音楽的頭脳であるベーシスト兼ソングライターのKevin McCordが率いるPerk's Music, Inc.のプロデュースのもと、地元ミシガン州ディアボーンの名門PAC-3スタジオで録音された。マスタリングはMCA/Whitney Recording Studiosが担当。楽曲のほぼ全編をKevin McCordが手掛け、Al Hudsonの熱いリード・ヴォーカルとタイトなリズム・セクションが一体となった、タフで洗練されたデトロイト・サウンドが構築されている。
収録曲のなかでも白眉となるのが、シングル・カットされた「Push」。米ビルボードのホット・ソウル・シングル(R&B)チャートで12位を記録するヒットとなった。また、メロウな魅力が光る「My Lady」も同チャート52位に入り、アルバム自体もトップ・ソウル・アルバム(R&Bアルバム)チャートで18位まで上昇した。
時代の文脈
1981年は、70年代ディスコのブームが落ち着き、より重厚なベースラインとタイトなドラムスを前面に出した80年代初頭のブギー/エレクトロ・ファンクが確立された時期。One Wayはデトロイト特有の泥臭く骨太なグルーヴを保ちながら、アーバンな洗練を巧みに取り入れ、ZappやLakesideらと並んで80年代初頭のファンク・シーンを牽引する存在感を確立した。
「You Can Do It」以来のダンサブルな勢いを受け継ぎつつ、アル・ハドソンのソウルフルな歌声とコーラスの掛け合い、Kevin McCordの生み出すタイトなベース・リフが、この時期のバンドの充実ぶりを如実に物語っている。
後世への影響
後年の評価において絶大な支持を集めているのがキラー・チューン「Push」。重厚なスラップ・ベースと軽快なカッティング・ギターが炸裂する80'sブギー・ファンクの決定打として、現代のモダン・ファンクやブギーDJたちの間でプレイされ続けている。また、アルバム冒頭を飾る「Love Is...」や「My Lady」「Wait Until Tomorrow」などに見られる甘美なスロウ/ミディアムは、デトロイト・ソウル直系の名曲としてレア・グルーヴ愛好家やコレクターの間で高く評価されている。
骨太なファンク・ダンサーと極上のアーバン・バラードが共存する本作は、80年代初頭のデトロイト・ファンク/モダン・ソウルの魅力を凝縮した名盤として、現在も愛聴されている。
トラックリスト
- A1 Love Is... 5:36
- A2 My Lady 4:38
- A3 All Over Again 4:00
- A4 Get It Over 4:44
- B1 Push 5:26
- B2 I Didn't Mean To Break Your Heart 3:44
- B3 Be Serious 5:54
- B4 Wait Until Tomorrow 4:53
動画プレイリスト
このアーティストについて
One Wayは、アメリカ・ミシガン州デトロイト出身のディスコ・ソウル/ファンク・バンドだ。もともとはSoul Partnersから発展し、その後One Wayとして...
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