Khruangbin - A La Sala (2024)
Khruangbin『A La Sala』
テキサス州ヒューストンを拠点とするトリオ、クルアンビン(Khruangbin:ローラ・リー・オチョア、マーク・スピアー、ドナルド・"DJ"・ジョンソン)が2024年4月にDead Oceansから発表した4作目のスタジオ・フル・アルバム。ゲストを招かず、メンバー3人だけで録音された作品である。
制作背景・エピソード
アルバム・タイトルの『A La Sala』はスペイン語で「リビングルームへ(居間においで)」という意味。ベーシストのローラ・リーが子どもの頃、親族が集まる祖母の家で遊んでいた際、家族全員をリビングに呼び集めるために「¡A la sala!」と叫んでいた思い出の合言葉に由来している。
バンドは2020年の前作『Mordechai』でボーカルを前面に出した楽曲を増やし、その後もソウル・シンガーのリオン・ブリッジズとの共作EP(『Texas Sun』『Texas Moon』)や、西アフリカ・マリのギタリストであるヴュー・ファルカ・トゥーレとのコラボレーション盤『Ali』(2022年)など、外部ミュージシャンとの制作を重ねていた。本作ではそうしたコラボレーションから離れ、外部ゲストを入れずに3人だけの演奏に立ち返っている。
録音は、デビュー以来すべての作品を手がけてきたエンジニアのスティーヴ・クリステンセン(Steve Christensen)とともに、ヒューストンのスタジオで行われた。部屋にマイクを立てて3人が同時に音を出すライブ録音の手法が採られ、スタジオの外から聞こえる鳥の声や足音、生活音などのフィールド・レコーディングがそのままトラックの背景に混ざり込んでいる。アナログLPのB面最終部には、最後の楽曲が終わったあとも環境音だけが回り続ける「ロックド・グルーヴ(閉じた溝)」が施された。
時代の文脈
コーチェラやグラストンベリーなどの大型音楽フェスティバルでヘッドライナーを務め、アリーナ規模の会場でツアーを行うようになった時期にリリースされた。会場のスケールが大きくなる一方で、本作ではスタジアム向けの派手な音作りではなく、タイトル通りのリビングルームの親密な空間を意識した音数が選ばれている。
マーク・スピアーのフラットワウンド弦を張ったストラトキャスターによるリバーブの効いたギター、ローラ・リーのメロディックなベース、DJジョンソンのヒップホップ的なブレイクビート感覚を保ったドラミングを軸に構築されており、先行シングルとして「A Love International」「May Ninth」「Pon Pón」が発表された。
評価・チャート
全英アルバム・チャートで最高18位、米Billboard 200で最高38位を記録したほか、米国のトップ・インディペンデント・アルバムやヴァイナル・アルバム・チャートでも上位にランクインした。
トラックリスト
- A1 Fifteen Fifty-Three
- A2 May Ninth
- A3 Ada Jean
- A4 Farolim De Felgueiras
- A5 Pon Pón
- A6 Todavía Viva
- B1 Juegos Y Nubes
- B2 Hold Me Up (Thank You)
- B3 Caja De La Sala
- B4 Three From Two
- B5 A Love International
- B6 Les Petits Gris
動画プレイリスト
このアーティストについて
Khruangbin(クルアンビン)は、アメリカ・テキサス州ヒューストンを拠点に活動するトリオだ。出身地としてはテキサス州ブルトンとも記されている。メ...
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