Earth, Wind And Fire - The Need Of Love (1971)
Earth, Wind & Fire『The Need of Love』(1971)
Earth, Wind & Fireの2作目にあたる『The Need of Love』は、1971年11月に発表されたアルバム。前作『Earth, Wind & Fire』に続いて、モーリス・ホワイトを軸にした初期の編成で録音され、ワーナー・ブラザーズから出たバンドの作品としては、のちの移籍までの区切りになる1枚でもある。US盤のオリジナルはグリーン・ラベルで、センター穴の下に「(P) 1971」と入る仕様。
制作背景と録音
バンドの前身は、モーリス・ホワイトがシカゴでウェイド・フレモンズ、ドン・ホワイトヘッドと組んだ作曲チームにある。CMや楽曲制作を経てキャピトルと契約し、ザ・ソルティ・ペッパーズとして出した「La La Time」が中西部で小ヒット。その後、ホワイトはロサンゼルスへ移り、シェリー・スコットやヤコフ・ベン・イスラエルを呼び寄せ、1970年6月には弟のヴァーディン・ホワイトがベーシストとして加入した。バンド名は、ホワイトの星座である射手座の第一のエレメントが「火」、季節のエレメントが「地」と「風」であることから付けられた(「だから4つめのエレメントの水は省いた」とホワイトは語っている)。
ワーナーとの契約は、ダニー・ハサウェイ参加のデモ・テープを売り込んだことがきっかけだったという。ワーナーはプロデューサーにジョー・ウィザートを付け、デビュー作に続いて本作でも制作を担当した。1971年3月のデビュー作と本作の間には、メルヴィン・ヴァン・ピーブルズの映画『スウィート・スウィートバック』のサウンドトラックにも参加している。録音はハリウッドのサンセット・サウンド・スタジオで行われた。
参加メンバーには、シェリー・スコット、ウェイド・フレモンズ、ドン・ホワイトヘッド、モーリス・ホワイトに加えてジーン・カーンがボーカルで入り、ダグ・カーンがハモンドB3を演奏。さらにチェット・ワシントンのテナー・サックス、アレックス・トーマスのトロンボーン、マイケル・ビールのギターとハーモニカ、ヴァーディン・ホワイトのベース、オスカー・ブラッシャーのトランペット・ソロなどが並ぶ。全5曲で、冒頭の「Energy」は9分を超える長尺。最後はダニー・ハサウェイの「Everything Is Everything」のカバーで締められている。
時代の文脈
シングル「I Think About Lovin' You」は1972年1月にR&Bチャート44位、アルバムはR&Bアルバム・チャート35位、Billboardアルバム・チャート89位という記録を残した。大学のキャンパスで人気を集めた一方で、メンバーの一部が離れ、グループは分裂。残ったのはヴァーディンだけだったとされる。
その後、モーリスはバンドを立て直し、フィリップ・ベイリー、ラリー・ダン、ラルフ・ジョンソン、ローランド・バティスタ、ロニー・ロウズ、ジェシカ・クリーヴスらを加えて再編成。ロックフェラー・センターでの公演がクライヴ・デイヴィスの目に留まり、コロムビアがワーナーから契約を買い取った。本作は、ワーナーから出たEarth, Wind & Fireのアルバムとしては、1993年の『Millennium』までの最後の作品になった。
評価と受け止められ方
当時の反応としては、Chicago Sun-Timesのアル・ルーディスがその混ざり合いを「独特なサウンド」と表現し、Billboardも「ソウルとポップの良い可能性」を示したと評している。一方で、AllMusicのジョン・ブッシュはデビュー作より「高揚感に欠ける」とし、ロバート・クリストガウはC+を付けた。
トラックリスト
- A1 Energy 9:39
- A2 Beauty 4:15
- B1 I Can Feel It In My Bones 5:06
- B2 I Think About Lovin' You 6:02
- B3 Everything Is Everything 6:50
動画プレイリスト
このアーティストについて
Earth, Wind & Fireは、1970年に米シカゴでMaurice Whiteを中心に結成されたアメリカのソウル/ファンク・バンドだ。通算のセールスは世界で9,000万枚...
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