Roy Ayers Ubiquity - Everybody Loves The Sunshine (1976)
Roy Ayers Ubiquity 1976

Roy Ayers Ubiquity - Everybody Loves The Sunshine (1976)

Jazz Funk / Soul Funk Jazz-Funk

Roy Ayers Ubiquity『Everybody Loves The Sunshine』

ロイ・エアーズが率いた Roy Ayers Ubiquity 名義のアルバム『Everybody Loves The Sunshine』は、1976年5月12日にPolydorからリリースされた作品。アルバムはElectric Lady StudiosとLarrabee Sound Studiosで録音され、エアーズとモーリス・グリーンがプロデュースを担当した。

制作背景と録音の輪郭

表題曲「Everybody Loves The Sunshine」はエアーズの単独作で、本人は暑く晴れた日にフレーズが浮かび、そこから夏の情景を即興的に広げていったと語っている。「とても自然に出てきた。最高の気分だった」という。エアーズはこの曲について、最初からヴィブラフォン、ピアノ、シンセサイザーを組み合わせる考えがあったとも述べている。曲のほとんどで鳴り続けるシンセのドローンも、この曲の特徴だ。NPRは、そこにコンガとドラムが加わったサウンドが、長い夏の夜への霞がかったノスタルジーを生んでいると書いている。録音では、ヴィブラフォンに加えてエレクトリック・ピアノ、ARPなどのシンセサイザー、パーカッション、ヴォーカルもエアーズ自身が担った。

参加者には、キーボードのPhilip Woo、コンガのChano O'Ferral、ギターのRonald "Head" Drayton、ヴォーカルのChicas(Debbie Darby)らがクレジットされている。

当時の位置づけ

エアーズは1940年にロサンゼルスの音楽一家に生まれた。5歳のとき、ライオネル・ハンプトンのコンサートで踊っていたところ、ハンプトンから初めてのマレットをもらい、後年「スピリチュアルなヴァイブスを授けてくれた」と語っている。1960年代のハード・バップ・シーンで活動を広げたのち、1970年のアルバム『Ubiquity』で自分のサウンドを固め、そのタイトルが以後10年のバンド名になった。「Ubiquity」は「同時にあらゆる場所に存在すること」を意味する語である。パム・グリア主演のブラックスプロイテーション映画『コフィー』の音楽も手がけている。本作はBillboard 200で51位、R&Bアルバム・チャートで10位、ジャズ・アルバム・チャートで24位を記録している。

後世への影響

表題曲「Everybody Loves The Sunshine」は、その後も繰り返し参照されてきた。資料によっては100回とも200回近くともされるほどサンプリングされ、2Pac、Dr. Dre、メアリー・J・ブライジの「My Life」、The-Dreamらが使用している。カバーではディアンジェロ、Robert Glasper Experiment、Seu Jorge、黒田卓也らの名前が挙がる。2016年にはPitchforkの「1970年代のベスト・ソング200」で72位に選ばれた。この曲は何十年にもわたってエアーズのライヴの定番であり続けた。

エリカ・バドゥがエアーズを「ネオ・ソウルの王」と呼んだことも知られている。エアーズ自身も2016年には、若い世代が自分の音楽に関心を寄せていることについて「自分の人気はまだ伸びている」と語っていた。2025年3月、エアーズはニューヨークで84歳で亡くなっている。

トラックリスト

  1. A1 Hey Uh-What You Say Come On 3:45
  2. A2 The Golden Rod 3:03
  3. A3 Keep On Walking 3:46
  4. A4 You And Me My Love 3:11
  5. A5 The Third Eye 6:21
  6. B1 It Ain't Your Sign It's Your Mind 3:28
  7. B2 People And The World 4:48
  8. B3 Everybody Loves The Sunshine 4:01
  9. B4 Tongue Power 3:02
  10. B5 Lonesome Cowboy 4:03

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Roy Ayers Ubiquity

Roy Ayers Ubiquity

Roy Ayers Ubiquityは、1970年代初頭にロイ・エアーズが立ち上げた自身のバンドだ。バンド名の「Ubiquity」は、「同時にあらゆる場所に存在する状態」...

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