Roy Ayers Ubiquity - Change Up The Groove (1974)
Roy Ayers Ubiquity『Change Up The Groove』
ジャズ/ファンク界を代表するヴィブラフォン奏者ロイ・エアーズ率いるロイ・エアーズ・ユビキティが1974年に発表した傑作アルバム。Polydor(PD 6032)からのリリースで、ジミ・ヘンドリックスが創設したニューヨークの名門Electric Lady Studiosで録音された。プロデュースはJerry Schoenbaum、エンジニアはRon Johnsenが担当している。
制作背景と参加ミュージシャン
本作のレコーディングには、Harry WhitakerやLeon Pendarvisのエレクトリック・ピアノ/クラビネット、Pat RebillotのARPシンセサイザー、Bernard “Pretty” PurdieとWilby Fletcherのドラムス、Wilbur Bascomb Jr.のベース、Calvin Brownのギター、Chano O'Ferralのコンガら凄腕ミュージシャンが集結した。収録曲には躍動感あふれる自作曲に加え、スティーヴィー・ワンダーの「Don't You Worry 'Bout A Thing」、ロバータ・フラックの名唱で知られるユージン・マクダニエルズ作「Feel Like Makin' Love」、映画『M★A★S★H』のテーマ曲「Mash Theme」など、多彩で洗練されたカバーが収められている。
作品の位置づけ
『He's Coming』や『Red Black & Green』を経て、1976年の世界的名盤『Everybody Loves The Sunshine』へと登りつめる、ロイ・エアーズ黄金期の最も創造性あふれる瞬間に位置する作品。ジャズの高度な即興性と、ソウル/ファンクの躍動感、そしてメロウな都会的空気感が完璧なバランスで交錯したジャズ・ファンク/レア・グルーヴの金字塔である。Billboard 200では最高156位を記録した。
聴きどころと後世への影響
エアーズ特有の煌びやかでスペーシーなヴィブラフォンと、フェンダー・ローズの温かな響き、バーナード・パーディらによるタイトでうねりのあるドラム・グルーヴが全編を満たす。疾走感あふれるタイトル曲「Change Up The Groove」やラテン・ファンクに仕立てた「Don't You Worry 'Bout A Thing」、極上のメロウネスを湛えた「Feel Like Makin' Love」など、ダンスフロアからリスニングまで隙のない名演が続く。
なかでもラストを飾る漆黒のファンク「The Boogie Back」は、N.W.A.の歴史的プロテスト「Fuck Tha Police」をはじめ、2PacやDe La Soulなど多くのヒップホップ・クラシックにサンプリングされ、90年代以降のサンプリング・カルチャーにおいて最も重要な定番ブレイクのひとつとなった。アシッド・ジャズやネオ・ソウルのアーティストたちにも多大なインスピレーションを与え続けている。
トラックリスト
- A1 Change Up The Groove 4:36
- A2 Sensitize 5:00
- A3 Don't You Worry 'Bout A Thing 4:13
- A4 Mash Theme 4:59
- B1 Fikisha (To Help Someone To Arrive) 2:48
- B2 Feel Like Makin' Love 5:20
- B3 When Is Real, Real? 3:41
- B4 The Boogie Back 4:40
動画プレイリスト
このアーティストについて
Roy Ayers Ubiquityは、1970年代初頭にロイ・エアーズが立ち上げた自身のバンドだ。バンド名の「Ubiquity」は、「同時にあらゆる場所に存在する状態」...
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