Rufus Featuring Chaka Khan - Ask Rufus (1977)
『Ask Rufus』について
『Ask Rufus』は、チャカ・カーン(Chaka Khan)を擁するシカゴ出身のファンク/ソウル・バンド、ルーファス(Rufus Featuring Chaka Khan)が1977年にABC Recordsから発表した5作目のスタジオ・アルバム。バンド自身によるセルフ・プロデュース作で、新たにキーボード奏者デイヴィッド・“ホーク”・ウォリンスキー(David "Hawk" Wolinski)が曲作りに深く関与した重要作である。トニー・メイデン(ギター)、ボビー・ワトソン(ベース)、ケヴィン・マーフィー(キーボード)、アンドレ・フィッシャー(ドラムス)とのアンサンブルが円熟味を極め、グループの代表作として今なお高い評価を得ている。
制作背景・エピソード
外部プロデューサーを置かず、バンド主導で制作を進めたことで、メンバー個々の音楽的ヴィジョンがより濃密に反映されている。特にデイヴィッド・“ホーク”・ウォリンスキーのソングライティングとキーボードワークは、グループのサウンドに都会的で洗練されたハーモニーとメロウネスをもたらした。
収録曲の充実度も際立っており、オープニングを飾る「At Midnight (My Love Will Lift You Up)」は、ディスコ/ファンクの躍動感あふれるグルーヴで全米R&Bチャート1位を獲得したダンス・クラシック。ショービジネスの虚飾や孤独を哀愁漂うメロウ・グルーヴに乗せて歌い上げた「Hollywood」(R&Bチャート3位)、チャカ・カーンの圧倒的なヴォーカル表現力が際立つ官能的なミディアム・バラード「Everlasting Love」(R&Bチャート17位)など、名曲がずらりと並ぶ。
時代の文脈と評価
1977年当時のルーファスは、チャカ・カーンの力強い歌声とバンドのタイトなグルーヴで不動の人気を誇っていた。『Ask Rufus』は米ビルボードのR&Bアルバム・チャートで3週連続1位、総合アルバム・チャート(Billboard 200)でも14位を記録し、プラチナ・ディスクを獲得する大ヒットとなった。
後年には米ローリング・ストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム500」にもランクインするなど、単なる当時のヒット作にとどまらず、1970年代アメリカン・ブラック・ミュージックの最高峰の一つとして語り継がれている。
後世への影響
本作に刻まれた洗練されたファンク・アンサンブルとメロウなソウル・フィーリングは、後年のR&Bやネオソウル、ヒップホップ世代にも多大な影響を与えた。「At Midnight」をはじめとするトラックはクラブ・クラシックとしてDJたちに愛され続け、「Hollywood」などのメロウ・グルーヴは多くのアーティストにリファレンスされている。
チャカ・カーンの圧倒的なカリスマ性と、バンドとしての卓越した演奏力・アレンジ力が見事に融合した、1970年代ファンク/ソウル屈指の名盤である。
トラックリスト
- A1 At Midnight (My Love Will Lift You Up) 4:20
- A2 Close The Door 3:25
- Medley
- A4 Earth Song 5:05
- A5 Everlasting Love 4:46
- B1 Hollywood 4:10
- B2 Magic In Your Eyes 3:51
- B3 Better Days 4:14
- B4 Egyptian Song 5:10
動画プレイリスト
このアーティストについて
Rufus & Chaka Khanは、アメリカ・イリノイ州シカゴ出身のファンク/ソウル・バンドだ。グループの前身は、1968年に「Bend Me, Shape Me」をヒッ...
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