Television - Adventure (1978)
Television『Adventure』
Televisionの『Adventure』は、デビュー作『Marquee Moon』に続く2作目として1978年4月にElektraから出たアルバム。録音は1977年9月から11月にかけて、ニューヨークのSoundmixersとRecord Plantで行われ、プロデュースはジョン・ジャンセンとトム・ヴァーレインが担当している。参加メンバーはヴァーレイン(ボーカル、ギター、キーボード)、リチャード・ロイド(ギター、ボーカル)、フレッド・スミス(ベース、ボーカル)、ビリー・フィッカ(ドラム)。曲作りは「Days」を除いてヴァーレイン作で、「Days」だけがロイドとの共作になっている。ギター・ソロは「Days」と「Ain't That Nothin'」がロイド、それ以外はヴァーレインが弾いている。
制作背景と録音時のエピソード
収録曲のうち、バンドのライブ・レパートリーから入ったのは「Careful」と「Foxhole」の2曲だけだった(Medialoperのジム・コネリーによる)。さらに「Careful」は、1975年には「I Don't Care」という題でデモが録られていたが、ラモーンズが1977年の『Rocket to Russia』で同名曲を出したため改題された。
録音期の1977年秋には、リチャード・ロイドが激しい薬物使用のあと、血液を浄化する処置のためニューヨークのベス・イスラエル病院に入院していた。写真家ゴドリスが、テリー・オークの依頼で入院中のロイドを撮影しており、その写真は『Adventure』の発売遅延を伝えるためのものだったとされる。点滴台を押しながら病棟を歩く姿や、「禁煙・酸素使用中」の札の下でたばこに火をつけるふりをする姿が写っている。
歌詞は赤い紙のインナー・スリーヴに印刷され、クレジットには「All songs published by Double Exposure Music. Copyright 1978 by Double Exposure Music ASCAP.」とある。
時代の文脈
『Adventure』は『Marquee Moon』より柔らかく内省的な作品として扱われ、批評家の反応は好意的だった一方、売り上げは控えめだった。アメリカで大きな成功にはつながらなかったが、イギリスではアルバム・チャートで7位まで上がっている。シングルは「Foxhole」「Glory」「Ain't That Nothin'」が出された。
バンドは1978年7月、ニューヨークのボトム・ラインでの公演のあとに解散した。理由としては、メンバー間の音楽的な方向性の違い、商業的な不振、そしてロイドの薬物乱用が挙げられている。後にロイドは、1978年にヴァーレインがバンドを去ったのは「すべてを自分でやりたかったから」と語っている。解散後、ヴァーレインとロイドはそれぞれソロに進み、フィッカはウェイトレシズに加わった。
サウンド面については、AllMusicのマーク・デミングが『Marquee Moon』と比べて「明らかに柔らかく、攻撃性の少ない作品」と評し、ロバート・クリストガウは『Marquee Moon』を「偉大なアルバム」としたうえで、『Adventure』を「とても良いアルバム」と書いている。発売当時、Rolling Stoneのケン・エマーソンは「いくぶん期待外れ」と評したが、デイヴ・トンプソンは「パンクの要素をひとつも持たないパンク・アルバム」と呼んでいる。
評価の概要
チャートでは全英7位。評価面では、クリストガウがA−、AllMusicが4.5/5、Pitchforkが7.7を付けている。
トラックリスト
- A1 Glory 3:10
- A2 Days 3:12
- A3 Foxhole 4:49
- A4 Careful 3:15
- A5 Carried Away 5:09
- B1 The Fire 5:54
- B2 Ain't That Nothin' 4:52
- B3 The Dream's Dream 6:39
動画プレイリスト
このアーティストについて
Televisionは、1973年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンドだ。ジャンルはロックに分類されることが多く、スタイルとしてはパンクやニュ...
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