Cameo - Cardiac Arrest (1977)
Cameo『Cardiac Arrest』
1977年にUSのChocolate Cityから出た、Cameoのデビュー・アルバム。ラリー・ブラックモンを中心にしたファンク・バンドが、まだ「ニューヨーク・シティ・プレイヤーズ」と名乗っていた時期を経て、オハイオ・プレイヤーズからの抗議と訴訟を受けてCameoへ改名し、その新しい名前で送り出した最初の一枚である。Chocolate CityはCasablanca Recordsの共同創業者セシル・ホームズが1975年に立ち上げたレーベルで、本作はその第1弾アクトとして登場した。
制作背景・エピソード
録音はニューヨークのMusic Farm Studioで行われ、ミックスも同じくそこで仕上げられた。マスタリングはロサンゼルスのAllen Zentz Mastering。クレジットには、冒頭の「Funk Funk」にマリーのスポークン・ワード・イントロが付いていること、B1が1975年、B2が1976年、B4が1977年の著作表記であることも残っている。Special thanksとしてCasablanca Records and FilmWorksの関係者やSandy Ross、Steve Ellis、Dave Jackson、Dwight Wallace、Jan Russleの名前が並ぶ。内袋は印刷仕様。
参加メンバーは総勢10名を超える時期の編成で、ブラックモンを軸に、ホーンやリズム隊を含む大所帯の演奏体制が組まれていた。後年のシンセ主体の時代より前、バンド編成そのものを前面に出した時期の記録としてまとまっている。
時代の文脈
1970年代後半のファンク・シーンには、Pファンク、アース・ウィンド&ファイアー、オハイオ・プレイヤーズらの存在があった。その中でCameoは、まだデビュー直後のグループとして登場している。のちに1986年の「Word Up」で広く知られる前の作品で、バンドの初期カタログの出発点にあたる。
収録曲では「Rigor Mortis」がシングルとしてR&Bチャート33位を記録し、アルバム自体もBillboardのTop R&B/Hip-Hop Albumsで16位、Billboard 200にも入った。新興レーベルのChocolate Cityにとっても、看板アクトの立ち上がりを示す一枚になった。
後世への影響
「Rigor Mortis」や「Funk Funk」は、後年サンプリング・ソースとして使われてきたとされる。特にベースラインとドラム・ブレイクが多くのDJやトラックメイカーに参照されたという。Cameoのベーシスト、Aaron MillsがのちにOutKastの作品で活動することも含め、このバンドのリズム感覚が後のヒップホップやGファンク周辺へつながっていく流れの出発点として語られることが多い。
曲の並びでは、ダンスフロア向けの「Rigor Mortis」、SF的な言葉遊びが目立つ「Funk Funk」、攻めのファンクで始まる「Still Feels Good」や「Post Mortem」、一方で「Stay By My Side」のようなバラードも置かれている。初期Cameoの幅を、そのまま収めた内容になっている。
トラックリスト
- A1 Still Feels Good 4:14
- A2 Post Mortem 4:17
- A3 Smile 3:48
- A4 Funk Funk 4:44
- B1 Find My Way 3:23
- B2 Rigor Mortis 5:18
- B3 Good Times 4:59
- B4 Stay By My Side 4:23
動画プレイリスト
このアーティストについて
Cameoは、1974年にアメリカ・ニューヨークで結成されたファンク/ソウル系のバンドだ。もともとはNew York City Playersという名前で活動していたが、...
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