Evelyn "Champagne" King - Smooth Talk (1977)
Evelyn King 1977

Evelyn "Champagne" King - Smooth Talk (1977)

Funk / Soul Funk Soul Disco

Evelyn “Champagne” King『Smooth Talk』

Evelyn “Champagne” Kingのデビュー・アルバム『Smooth Talk』は、1977年にRCAから出た1枚。発売時、Kingは17歳だった。ブロンクス生まれでフィラデルフィア育ちの彼女は、10代のころに母親とともに音楽関係の職場で清掃の仕事をしていたとされ、そこでTheodore “T.” Lifeに見出された。本人は「男子トイレを掃除しながら歌っていた。歌うのが癖だったから」と語っており、それを聞いたLifeは「いつか君をスターにする」と声をかけた。Kingは「その言葉を信じていなかった」と振り返っている。LifeはKingを指導し、自身のGalaxy Productionsを通してRCAとの契約へつなげ、最初の3作を手がけた。なお、名前は「Evelyn King」では少し大人びて見えるとして、「Champagne」のニックネームが加えられた。

制作背景・録音

録音はニューヨークのRCA StudiosとフィラデルフィアのAlpha Internationalで行われた。Lifeはフィラデルフィアの人脈から曲を集め、ベースにInstant FunkのRaymond Earl、ドラムにScotty Miller、エレクトリック・ピアノにDexter Wansel、コーラスにBunny Siglerらが参加している。作曲クレジットにはLife、Dexter Wansel、Teddy Pendergrassらの名前が並ぶ。「Shame」はJohn H. Fitch Jr.とReuben Crossの曲で、アルバム版はSam Peakeのサックスの一音で始まる。

この作品では「Dancin', Dancin', Dancin'」が先行シングルとして出たが、反応は小さかった。その後に1977年9月発表の「Shame」が広がっていく。ボストンで少しずつ放送され始め、レーベルのプロモーションを通じて時間をかけて全米へ広がった。Kingは「西フィラデルフィアのアップルツリー・ストリートの家でラジオを聴いていたら『Shame』が流れてきた」と振り返っている。なお、1978〜79年の再発盤では、アルバム版の「Shame」が、Al GarrisonとDavid Toddによるドラムとベースを強調した12インチ・リミックス(約6分半)に差し替えられた。

時代の文脈

「Shame」がHot 100に初登場したのは発売から9か月後の1978年6月で、最終的に9位まで上がり、Kingにとって唯一のHot 100トップ10となった。ソウル・シングル・チャートでは7位、全英では39位で、ゴールド認定も受けている。アルバムもそれに引っ張られる形で、発売から数か月遅れてチャートに入った。続く「I Don't Know If It's Right」もHot 100で23位、ソウル・チャート7位でゴールドを獲得した。Kingは10代のうちからツアーに出ており、両親が交代でロード・マネージャーを務め、家庭教師も付けていたという。

AllMusicのJustin Kantorは、このアルバムを「70年代R&B通にとって申し分のない収穫」と評し、「Shame」を称える一方、ほかの曲には印象に残りにくいものもあると書いた。一方で、RCA時代の作品を振り返った評では、「Shame」以外の収録曲はディスコよりもソウル寄りとされている。アルバムはBillboard 200で14位、ソウル・アルバム・チャートで8位、RIAAゴールド認定を受けた。

後世への影響

「Shame」はKingの代名詞となり、2004年にはディスコの殿堂入りを果たした。1994年にはZhanéが映画『A Low Down Dirty Shame』のためにカバーし、Hot 100で28位を記録。1996年にはKim Wildeもカバーした。2002年のゲーム『Grand Theft Auto: Vice City』では、劇中ラジオ局「Fever 105」で流れている。さらに、アルバム収録曲「The Show Is Over」はIce Cubeの「You Know How We Do It」(1994)でサンプリングされた。2010年にはBig Break Recordsからリマスター盤が出て、ボーナス・トラックも加えられた。

この盤(RCA Victor APL1-2466)は1977年のUS初回のジャケット・デザインとマスタリングによるもので、「Shame」は4分36秒の短いヴァージョンが収められている。米国盤のジャケットには、同じ写真で花の縁取りがある版と無い版、そして1978年の別写真の版の3種類がある。この盤の一部には、プロモ用のゴールドスタンプが押されたものもある。

トラックリスト

  1. A1 Smooth Talk 5:29
  2. A2 I Don't Know If It's Right 4:17
  3. A3 Til I Come Off The Road 2:38
  4. A4 Dancin', Dancin', Dancin' 4:13
  5. B1 Shame 4:36
  6. B2 Nobody Knows 4:31
  7. B3 We're Going To A Party 3:48
  8. B4 The Show Is Over 5:40

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Evelyn King

Evelyn King

Evelyn King(イヴリン・“シャンペン”・キング)は、1960年7月1日生まれのアメリカのR&B/ソウル/ディスコ・シンガー、プロデューサーだ。ニュー...

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