Imagination - In The Heat Of The Night (1982)
Imagination 1982

Imagination - In The Heat Of The Night (1982)

Funk / Soul Disco

Imagination『In The Heat Of The Night』について

イマジネーションの『In The Heat Of The Night』は、1982年に登場した2作目のアルバム。リー・ジョン、アシュリー・イングラム、エロール・ケネディによるロンドンのソウル/ファンク・トリオが、デビュー作で見せた都会的な感覚をさらに押し広げた作品である。全英チャートでは最高7位、ドイツでは6位を記録し、英国ではゴールド認定も受けている。グループにとって商業面での大きな到達点であり、初期キャリアを代表する一枚として扱われている。

このアルバムの軸になるのは、シングルの強さだ。発売前から「Just an Illusion」が大きく跳ね、全英2位まで上昇。「Music and Lights」も全英5位、「In the Heat of the Night」も全英22位と続き、アルバム全体の存在感を押し上げた。特に「Just an Illusion」は、後年になっても引用され続けるほど定着した曲で、2005年にはマライア・キャリーが「Get Your Number」でサンプリングしている。

サウンドの輪郭

この盤は、ディスコの推進力を土台にしながら、ソウルやファンクの要素をきれいに整理した作りになっている。ビートははっきりしていて、ベースラインは前に出る。そこにリー・ジョンの高く伸びる歌声が乗る構図で、シンセやギターの配置も含めて、80年代初頭の英国ダンス・ミュージックらしい輪郭がある。録音はRed Bus、PRT、Marcus Music、Novaの各スタジオで行われ、プロデュースとエンジニアリングはスティーヴ・ジョリーとトニー・スウェインのコンビが担当している。

聴きどころは、曲ごとの起伏をきっちり作っている点。ダンス向けのリズムを保ちながらも、単にフロア志向に寄り切らず、コーラスやブレイクの配置で歌ものとしてのまとまりもある。テレビ番組『Top of the Pops』などで見せた、古代風のエキゾチックな衣装とあわせて、音だけでなく視覚面でも強い印象を残した時期の作品でもある。

収録曲とヒットの流れ

アルバムの外に出ると、シングルの連続ヒットがこの作品の評価をさらに固めている。「Just an Illusion」は全英2位、スペインでは1位を記録し、欧州各国でもトップ10入りした。「Music and Lights」は全英5位と、こちらも大きな成功を収めた。タイトル曲「In the Heat of the Night」も全英22位まで上がっており、アルバム名を冠した曲がそのままグループの主要レパートリーになっている。

作者クレジットは、ジョリー、スウェイン、イングラム、リー・ジョンの4人。バンド内外の制作チームが一体で曲を組み立てていたことがうかがえる。サウンドの統一感とシングルの明快さが、アルバム全体の印象を支えている。

リリース情報と盤の特徴

このヨーロッパ盤はR&B Recordsからのリリースで、カタログ番号は204 987。スリーブはゲートフォールド仕様で、表面には「Just an illusion」と「Music and lights」のヒット・シングル収録が明記されている。スリーブ表記では西ドイツのMohndruckで印刷され、Ariola Groupによる流通が記されている。ラベル面ではRed Bus Music (International) Ltd.と、℗ 1982 R&B Division Ltd.のクレジットが入る。

同じ内容でもゲートフォールドではない版が存在するため、外装の違いがひとつの見分けどころになる。ここでの盤は、見開きジャケットを含めて当時の売り方がそのまま残っている点も面白い。アルバムとしての情報量が多く、ジャケットを開いた時の印象まで含めて80年代初頭のディスコ・アルバムらしい作りである。

イマジネーションというバンドの位置づけ

イマジネーションは1981年にロンドンで結成されたイングリッシュ・ソウル/ファンク・バンドで、リー・ジョン、アシュリー・イングラム、エロール・ケネディの3人組としてスタートしている。デビュー・シングル「Body Talk」が全英4位を記録し、その後の「Just an Illusion」でさらに大きく飛躍した。『In The Heat Of The Night』は、その勢いが最もはっきり形になった時期の作品と見てよさそうだ。

同時代の英国ダンス・ポップやソウル・ファンクの中でも、イマジネーションは音の作りとイメージ戦略の両方で目立っていた。派手さだけでなく、楽曲のフックとリズムの組み立てが明快で、後のサンプリングや再評価にもつながる下地がこのアルバムにある。『In The Heat Of The Night』は、グループ最大のヒット作としてだけでなく、1982年の英国ディスコ/ソウルの空気をそのまま閉じ込めた一枚として残る作品である。

トラックリスト

  1. A1 In The Heat Of The Night
  2. A2 Heart 'N Soul
  3. A3 Music And Lights
  4. A4 All Night Loving
  5. B1 Just An Illusion
  6. B2 All I Want To Know
  7. B3 One More Love
  8. B4 Changes

動画プレイリスト

公開: 2026年9月
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