Ripple - Ripple (1973)
Ripple『Ripple』
ミシガン州で結成され、のちにジョージア州アトランタへ拠点を移した人種混成ファンク/ソウル・バンド、Rippleのデビュー・アルバム。1973年にGRCから発表されたセルフタイトル作で、プロデュースはDave Crawfordが担当している。録音はアトランタのサウンズ・オブ・メンフィス/アトランタ・スタジオで行われ、Keith Samuelsのギターとリード・ボーカル、Larry Leeのギター、Curtis Reynoldsのベースとヴァイブ、Brian Sherrerのドラムが軸になった編成で形になった。
制作背景・エピソード
本作でまず目を引くのは、「I Don't Know What It Is, But It Sure Is Funky」の存在。コール・アンド・レスポンスの「Oh-la Oh-la Ay」と、ベースライン、カッティング・ギターが絡み合う構成で知られる楽曲で、アルバムの核になっている。ほかにも「A Funky Song」のようなアップテンポのファンクと、「I'll Be Right There Trying」「You Were Right On Time」のようなメロウな楽曲が並び、ファンクとスウィート・ソウルの両面を収めた内容になっている。
GRCはアトランタの新興インディペンデント・レーベルで、General Recording Corporationとして活動していた。このアルバムは、そのGRCから出たRippleの看板作として位置づけられ、1973年の初出盤ではジャケットが白い厚紙にアートを直接印刷した仕様になっている。盤によっては、ほかの版とレーベル表記が異なるプレスもある。
時代の文脈
1973年は、JBズ、Sly & The Family Stone、Ohio Players、Kool & The Gangらがファンクの中心にいた時期。Rippleはその中で、アトランタのGRCを拠点に存在感を示したバンドとして紹介されている。ミシガン結成、アトランタ移転という経歴もあって、北部のルーツと南部の制作環境が交差する形でこのデビュー作がまとまった。
シングル面では「I Don't Know What It Is, But It Sure Is Funky」がBillboardのR&Bチャートで24位、Hot 100で67位を記録。「I'll Be Right There Trying」はR&Bチャート64位、「You Were Right On Time」は同93位まで入っている。アルバム単位でも、シングルの動きがはっきり残る作品になっている。
後世への影響
とくに「I Don't Know What It Is, But It Sure Is Funky」は、その後のヒップホップとブレイクビーツの文脈で繰り返し参照された。Special Edの「I Got It Made」やKid 'n Playの「Rollin' with Kid 'n Play」など、オールドスクール/ゴールデンエイジの楽曲でサンプリングされ、BボーイやDJのあいだでも長く使われてきた。
こうした使われ方も含めて、『Ripple』は1973年のファンク作品としてだけでなく、後年のサンプリング・ソースとしても名前が挙がるアルバムになっている。
トラックリスト
- A1 You Were Right On Time 3:37
- A2 Be My Friend 3:34
- A3 I Don't Know What It Is, But It Sure Is Funky 3:28
- A4 I'll Be Right There Trying 3:52
- A5 Get Off 3:17
- B1 See The Light In The Window 2:55
- B2 A Funky Song 3:19
- B3 Willie, Pass The Water 3:38
- B4 Dance, Lady Dance 2:41
- B5 Ripplin' 5:06
動画プレイリスト
このアーティストについて
Rippleは、1970年代初頭にアメリカ・ミシガン州カラマズーで結成されたファンク/ソウル/ディスコ・バンドだ。のちにジョージア州アトランタを拠点に...
Ripple のプロフィール・作品一覧