The Undisputed Truth - Cosmic Truth (1975)
The Undisputed Truth『Cosmic Truth』
1975年にUSのGordyから出たThe Undisputed Truthのアルバム。ノーマン・ホイットフィールドが1970年にジョー・ハリス、ビリー・カルヴィン、ブレンダ・エヴァンスを集めて立ち上げたグループは、メンバー交代を経て、この年はジョー・ハリスを軸に、ヴァージニア・マクドナルド、タイロン・ダグラス、タイロン・バークレー、カルヴィン・スティーヴンソンを加えた編成で動いていた。『Cosmic Truth』はその5人編成による作品で、ハリウッドのモータウン・レコーディング・スタジオで録音・ミックスされている。プロデュースと編曲はホイットフィールド。ジャケットはゲートフォールド仕様。
制作背景・エピソード
グループの出発点は、ホイットフィールドがテンプテーションズを私物化しているという批判への応答として組んだ、自分のためのグループだったとされる。1971年にはテンプテーションズの曲をカバーした「Smiling Faces Sometimes」がBillboard Hot 100で3位となり、翌年以降もホイットフィールド主導の制作が続いたが、1973年にブレンダ・エヴァンスが脱退し、ビリー・カルヴィンも離脱。そこでホイットフィールドはデトロイトのグループ、マジック・トーンズの4人を加えて再編し、『Cosmic Truth』へつなげている。
演奏面では、ギターのデニス・コフィー、エディ・ウィリス、ジョニー・マッギー、ワー・ワー・ワトソン、ドラムのジェームス・ギャドソン、エド・グリーンらが参加した。なお、この年には同じく1975年作の『Higher Than High』もあり、そちらがモータウンでの最後のアルバムになっている。
時代の文脈
Schlockmaniaのドナルド・グアリスコは、本作について、70年代初めのポップ・ソウルから70年代半ばの「フリーキーなファンク」へ移った作品だと述べ、ファズの効いたギター、ベース・シンセ、エフェクトをかけたボーカルにファンカデリックの影響を見ている。収録曲にはニール・ヤングの「Down by the River」と、テンプテーションズの「(I Know) I'm Losing You」のカバーもある。
この頃、グループは未来的なフェイス・ペイントと白いアフロ・ヘアという装いも取り入れていた。1975年はホイットフィールドがモータウンを離れてホイットフィールド・レコードを立ち上げた年でもあり、The Undisputed Truthもローズ・ロイスやウィリー・ハッチとともに移籍した。
サウンド・聴きどころの評され方
シングル「UFO's」はR&Bチャート62位。アルバム自体はR&Bアルバム・チャート42位だった。グアリスコによれば、「UFO's」ではジョー・ハリスがブーツィー・コリンズをまねて、エフェクトまみれの宇宙人の声とともに地球外生命について歌う。「Down by the River」はエディ・ヘイゼル風のファズ・ギターと夢見るようなハーモニーによるサイケデリックなソウル・バラード、「Spaced Out」は繰り返されるハーモニーで恍惚感を狙ったシャッフル、「Earthquake Shake」には不気味なメロトロンのコーダが付くと評されている。
再発盤の紹介では、最初の2枚のアルバムのファンがこの作品を聴いて衝撃を受けたと書いている。グアリスコは本作を「最初から最後まで、ご機嫌でトリップしたパーティー」と呼び、聴き終えると「まるでハイになったような気分」になると評している。
トラックリスト
- A1 Earthquake Shake 5:49
- A2 Down By The River 6:29
- A3 UFO's 4:13
- A4 Lil' Red Ridin' Hood 3:59
- A5 Squeeze Me, Tease Me 3:55
- B1 Spaced Out 3:18
- B2 Got To Get My Hands On Some Lovin' 2:35
- B3 1990 3:58
- B4 (I Know) I'm Losing You 6:49
動画プレイリスト
このアーティストについて
The Undisputed Truthは、1970年にモータウンのプロデューサー、ノーマン・ホイットフィールドが結成したアメリカのR&B/サイケデリック・ソウル...
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