George Duke - Feel (1974)
George Duke 1974

George Duke - Feel (1974)

Jazz Funk / Soul Funk Fusion Jazz-Funk

George Duke『Feel』

ジョージ・デュークが1974年に発表した『Feel』は、ドイツのMPS Recordsから出たアルバム。録音は1974年5月、ハリウッドのParamount Studiosで行われ、エンジニアはKerry McNabb。クレジット上のプロデューサーはBaldhard G. Falkだが、デューク本人は、Falkは予算や段取りを担当した人物で、音楽面のプロデュースをしたわけではないと語っている。全曲の作曲は、Ndugu Chanclerの作の「The Once Over」を除きデューク自身によるもの。

制作背景と参加者

本作には、ベースのJohn Heard、パーカッションのAirto Moreira、ヴォーカルのFlora Purimが参加し、「Love」と「Yana Aminah」で歌声を聴かせている。「The Once Over」ではNdugu Chanclerがドラムを担当した。また「Love」と「Old Slipper」では、Frank Zappaが「Obdewl'l X」という変名でギターを弾いている。デュークは2012年のインタビューで、ザッパの名前は使えなかったため、本人がこの変名を考えたと話している。AllMusicによれば、ザッパは自分のスタジオ時間をデュークに譲ったという。

録音当時のデュークは、Cannonball Adderleyのグループを経て、Frank ZappaのMothers of Inventionに戻った直後だった。デューク自身はこの作品について、「このレコーディングから、シンセサイザーによるオーケストレーションをもっと試すようになった」と書いている。さらに、「レコードで本格的に歌に挑んだのはこれが初めて。それまではスキャットに近かった」とも振り返っている。デュークにシンセサイザーを持ち込んだのもザッパで、ザッパがARP 2600を買ってデュークのローズの横に置いたものの、デュークはそれに尻込みし、より扱いやすいARP Odysseyを選んだというエピソードも残っている。

収録曲の手触り

Jazz Journalは、「Love」でデュークとプリムの柔らかなヴォーカルの上に、ザッパのギターがエコーとフィードバックを伴うソロを聴かせると評している。タイトル曲「Feel」については、シンセとダブルトラックのヴォーカルが重なる、雰囲気のある曲としている。「Old Slipper」は、グルーヴの上でデュークがメロディの断片を展開し、シンセ中心のブレイクを経て、最後にザッパが再登場するジャム風の曲とされる。「Yana Aminah」にはラテン・ジャズの影響があり、「Tzina」はシンセによるサウンドスケープと紹介されている。AllMusicのJason Eliasは、メロディに対するデュークの知的な耳とキーボードの腕前が、同時代のミュージシャンとの違いになっていると書いている。

時代の中での位置

1970年代半ばのジョージ・デュークは、ジャズ、ファンク、ロックの境目を行き来する流れの中で、自身の語法を広げていた時期にあたる。『Feel』のあとには『Faces in Reflection』(1974年)、『The Aura Will Prevail』(1975年)、『I Love the Blues, She Made Me Cry』(1975年)、『Liberated Fantasies』(1976年)と、MPSでの作品が続く。Wikipediaは本作を、シンセサイザーによるオーケストレーションを試み始めた、デューク独自のスタイルの出発点と位置づけている。

本作はビルボードのジャズ・アルバム・チャートで17位、Billboard 200で141位を記録し、AllMusicでは5つ星中4つ星の評価を受けている。のちにMPS時代の作品は7枚組LPボックス『The Era Will Prevail』にまとめられている。

トラックリスト

  1. A1 Funny Funk 5:18
  2. A2 Love 6:06
  3. A3 The Once Over 4:39
  4. A4 Feel 5:40
  5. B1 Cora Joberge 3:50
  6. B2 Old Slipper 5:41
  7. B3 Tzina (Theme From The Opera ''Tzina'') 2:01
  8. B4 Yana Aminah 4:33
  9. B5 Rashid 3:36
  10. B6 Statement 1:15

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

George Duke

George Duke

George Duke(1946年〜2013年)は、アメリカ・カリフォルニア州サンラファエル出身のキーボード奏者、作曲家、プロデューサーだ。ジャズ、フュージョ...

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