King Crimson = キング・クリムゾン - Three Of A Perfect Pair = スリー・オブ・ア パーフェクト・ペアー (1984)
King Crimson『Three Of A Perfect Pair』
キング・クリムゾンの『Three Of A Perfect Pair』は、1981年に再始動したロバート・フリップ、エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィン、ビル・ブルーフォードの編成による80年代三部作の締めくくりとして、1984年に発表された作品です。前2作『Discipline』『Beat』に続き、英米で録音されたこのアルバムは、1984年3月のリリース。日本盤はPolydorの28MM 0343で、半ツヤのスリーブに淡いグリーン基調の帯、日英併記の2ページ・インサート、英語と日本語の歌詞を収めています。
制作背景・エピソード
ビル・ブルーフォードの回想では、録音作業は1983年6月に始まったものの、メンバー間には「ぎこちない不信感」があり、いったん素材を棚上げしたうえで、後にウッドストックのBearsvilleで仕上げ直したとされています。ロバート・フリップは当時の取材で、この作品が「3作連続で同じ編成を保った初のキング・クリムゾン作品」だと語っていました。参加メンバー全員が作曲クレジットに関わり、トニー・レヴィンはベースだけでなくスティックやコーラスでも重要な役割を担っています。
マスターノートでは、1989年以降の再発盤では「Sleepless」に別ミックスが使われるようになったことが記されています。ただし、バック・カバーのクレジットではボブ・クリアマウンテンのミキシング表記が残されました。30周年盤では1984年のオリジナル・ミックスがボーナス・トラックとして収録され、「Bob Clearmountain Mix」として扱われています。
時代の文脈
1984年は、ニュー・ウェイヴやアート・ロック、ポスト・パンク以後の実験性が、商業的なポップ市場と同じ空間に並んでいた時期でした。AllMusicは、一部のファンがこの作品を「より主流向けのポップを狙った」と受け取って動揺したとしつつ、同時代の中でも独特の音像だったと評しています。タイトル曲「Three of a Perfect Pair」、レヴィンのファンキーなベースが前に出る「Sleepless」、7分級の「Industry」、そして「Larks’ Tongues in Aspic Part III」などが、その中でよく挙げられる曲です。
キング・クリムゾンにとっては、1980年代編成の到達点にあたる1枚。前2作で築いた布陣を保ったまま、3作を続けて残したこと自体が、この時期のグループの記録として残っています。英国ではオフィシャル・チャート最高30位、米国ではBillboard 200で最高58位を記録しました。
後世への影響
直接的なカバーやサンプリングについて特筆すべきものは挙げられていませんが、後年の再発やボックスでは未発表セッション音源が掘り起こされ、1983年セッションの「Industrial Zone」関連素材が再評価されています。レヴィン、ブリュー、ブルーフォードの演奏は、その後のキング・クリムゾン関連活動でも参照され続け、80年代編成を締めくくる作品として位置づけられています。
日本盤では、レーベルに「Made in Japan」とあり、盤面の刻印はA面が「28MM-0343A」、B面が「28MM-0343B」。ラベル上ではA面が「Left Side」、B面が「Right Side」と記されているのも、この盤の細かな特徴です。
トラックリスト
- A1 Three Of A Perfect Pair = スリー・オブ・ア パーフェクト・ペアー
- A2 Model Man = モデル・マン
- A3 Sleepless = スリープレス
- A4 Man With An Open Heart = マン・ウィズ・アン・オープン・ハート
- A5 Nuages (That Which Passes, Passes Like Clouds) = ヌアージ
- B1 Industry = インダストリー
- B2 Dig Me = ディグ・ミー
- B3 No Warning = ノー・ウォーニング
- B4 Larks' Tongues In Aspic Part III = 太陽と戦慄パート III
動画プレイリスト
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King Crimson - Three Of A Perfect Pair
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King Crimson - Model Man
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King Crimson - Sleepless
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King Crimson - Man With An Open Heart
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King Crimson - Nuages (That Which Passes, Passes Like Clouds)
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King Crimson - Industry
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King Crimson - Dig Me
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King Crimson - No Warning
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King Crimson - Larks' Tongues In Aspic Part III
このアーティストについて
King Crimson(キング・クリムゾン)は、1968年にロンドンで結成されたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンドである。ギタリストのRobert Fripp(...
King Crimson のプロフィール・作品一覧King Crimson の他のレビュー
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King Crimson - In The Wake Of Poseidon (1970)
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King Crimson - Larks' Tongues In Aspic (1973)
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King Crimson - Red (1974)
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King Crimson = キング・クリムゾン - The Young Persons' Guide To King Crimson = 新世代への啓示(キング・クリムゾン・ベスト) (1976)
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