Pleasure - Future Now (1979)
Pleasure『Future Now』
オレゴン州ポートランド出身のファンク/ジャズ・フュージョン・バンド、Pleasureが1979年にFantasy Recordsから発表した5作目のスタジオ・アルバム。カリフォルニア州バークレーのFantasy Studiosで録音・ミックスされた。タイトル曲「Future Now」、スペーシーな「Space Is The Place」、メロウな「Thoughts of Old Flames」、そしてB面4曲目の「Glide」まで、バンドの高度な演奏力を前面に出した充実作である。
制作背景・エピソード
本作では、デビュー以来バンドを支えてきたウェイン・ヘンダーソン(ザ・クルセイダーズ)のプロデュースから離れ、Pleasure自身が制作の中心に立った。ギタリストのマーロン・マクレインとエンジニアのフィル・カフェルが共同プロデュースを務め、ベーシストのナサニエル・フィリップスがアソシエイト・プロデューサーとして名を連ねている。
アルバムの核として語られるのが「Glide」。ナサニエル・フィリップスが手掛けたキラー・ファンクで、クロマチックなスライドを交えた強烈なスラップ・ベースとトークボックスのフックが炸裂するダンス・アンセムである。
時代の文脈
1979年はディスコ・ブームが最高潮に達し、ブラック・ミュージックの中でもシンセサイザーなどの電子楽器が急速に浸透していた時期。本作は、その空気の中で、従来の生演奏を軸にしたファンクにスペーシーで近未来的なエレクトロニック・サウンドを取り入れた作品として位置づけられている。ポートランドで結成され、ジャズの即興性とファンクのビートを結びつけてきたPleasureにとって、洗練されたアーバン・ファンクへと進んだ転換点となった。
後世への影響
代表曲「Glide」の超絶スラップ・ベースラインと跳ねるようなグルーヴは、1980年代のエレクトロ・ファンクや1990年代のウェストコースト・ヒップホップのプロデューサーたちに絶大な影響を与え、レアグルーヴ/ダンスフロアの原典として今なお熱狂的な支持を集めている。また、メロウな名曲「Thoughts of Old Flames」は、Main Sourceをはじめとする後年のヒップホップ・アーティストにサンプリングされたことでも知られている。
サウンド・聴きどころ
ナサニエル・フィリップスのベースとブルース・カーターのドラムによるタイトで粘りのあるボトム、ホーン・セクションの切れ味、そしてファンキーなカッティング・ギターが一体となったグルーヴが全編の最大の聴きどころである。
チャート面では、アルバムがBillboard 200で67位、Top Soul Albumsで13位を記録。「Glide」はビルボードR&Bチャートでグループ最高位となる10位(Hot 100で55位)を記録し、バンド最大のヒット曲となった。
トラックリスト
- A1 Departure 0:44
- A2 Future Now 5:34
- A3 Universal 3:17
- A4 Space Is The Place 4:10
- A5 Strong Love 4:42
- B1 The Real Thing 5:40
- B2 Nothin' To It 4:07
- B3 Thoughts Of Old Flames 4:11
- B4 Glide 6:24
- B5 Dedication To The Past 0:38
動画プレイリスト
このアーティストについて
Pleasure(プレジャー)は、オレゴン州ポートランド出身のジャズ・ファンク/ソウル・バンドだ。ジャンル表記ではFunk / Soul、スタイルとしてはFunk...
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